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第2回 五感の力と身体を育てることが大切

以下の文章は風土社発刊 チルチンびと31号
論)教育家族から生活家族へ/広木克行 の文章を転載しております。
以下の文章の著作権は㈱風土社に属します。

乳幼児期に「根」を伸ばすとは、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感(以下、感覚器官の意味も含めて用いています)を発達させ、感性を豊かにすることです。
五感とは、外の世界を認識し、それを受容する器官です。
五感から受け入れた感覚を、快と感じるか不快と感じるか、安全と感じるか不安と感じるか、そこに感性の力があります。
また多くの人々と情報や感情を交流するのも、五感の力です。
五感の働きは、人間が生きていくうえで非常に重要なものなのです。

風邪のそよぎや、雨や土など、いろいろなものの違いを肌で感じとる。
人工甘味料が含まれたようなお菓子ではなく、自然のままの食材を味わう。こうした事前と関わる体験が子ども達の感性をとぎすませ、豊かにしていきます。

最近の子供達は、腰を曲げても手の指先が足の指先まで届かなかったり、背筋力が弱くなるなど、身体の変化が見受けられます。
運動量が減ってきていることが原因ですが、単に筋力の問題と言うだけでは片付けられません。
心の動きの固さや閉塞性の現れてあり、身体を動かす脳の発達と未成熟さの現れてもあるのです。

そこで乳幼児期に育てることが大切なもう一つは、身体の育ちを保証することです。

足の指先から手の指先まで、その全てを自分のイメージ通りに動かせる身体の育ちを作り上げた子どもたちは、ものごとに集中して取組、自分が目指す課題をやりとげることが出来るようになります。

身体に繋がった心の強さや心の明るさが育っていくからです。
そして、その体験が、自分の意志と力を信じる心をも育んでいくのです。