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第3回 人間の発達には順番がある

以下の文章は風土社発刊 チルチンびと31号
論)教育家族から生活家族へ/広木克行 の文章を転載しております。
以下の文章の著作権は㈱風土社に属します。

フランスの心理学者ヴィオーは、
人間の発達を「実用的知能」「論理的知能」という概念で説明しています。

実際にからだを動かし、感覚器官をフルに働かせ、
五感を通して焼き付けられるものが、実用的知能。

ヒトから教わるものではなくて、自らの体験を通して習得していくものです。

それに対して、論理的知能とは、文字や記号などを通して抽象的な思考が出来ることを言います。

実用的知能はその後に発達する論理的知能をさせる土台として考えられています。


最近は早期教育ブームで、「頭の良くなる子にしよう」と
幼い頃から文字の読み書きや英語を教え込む傾向がありますが、
これは発達の順番を無視しています。

実用的知能をないがしろにして、
論理的知能の一部に過ぎない記憶力や記号捜査力が追求されている。

どだい(根)がしっかりしていないのに、
上の部分だけをどんどん大きくすれば、大変不安定な発達になってしまうのです。

乳幼児期からの学童の時代、
年齢で言えば9歳まで(一つから九つまで)の「つの付く時代」は
実際にからだを動かして、五感を通して様々な体験をする。

感覚器官そのもので外の世界を受け止め、
踊ったり歌ったり、叫んだり、走り回って表現することが、大事な時代なのです。