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第5回 子どもの好奇心を引き出す環境を作る

以下の文章は風土社発刊 チルチンびと31号
論)教育家族から生活家族へ/広木克行 の文章を転載しております。
以下の文章の著作権は㈱風土社に属します。

子どもたちが運動、感覚器官を発達させるうえで必要なのは、子どもが全身を使って遊びたくなる環境を、大人が用意することです。

ただし、親や保育者が「こうやって遊びなさい」と指示するのでは、あまり意味がありません。
子どもが自発的に「する活動」と、まわりから「させられる活動」では決定的に違うからです。

知的発達は子ども自身が「~したい」と思うような意欲が出てきた時にもっともよく達成できるものです。
「ほら、こんなにおもしろいよ」と。
まずは大人が自ら楽しんで、その姿を示してあげる。
見ている子どもは模倣の名人ですから真似したくなって、一緒に遊び始める。

そういう状況を大人が作ることが、まず大事です。


家や保育園など子どもたちが生活する場所は、外と廊下と部屋が繋がっていて、すぐに外に出て行けるつくりが望ましいでしょう。

以前、私の研究室の大学院生が「子どもの探求反射と保育園の建物との関係」について調べたことがありますが、開口部(窓)が広く、子どもの目線から園庭が見え、すぐに外に出られる保育園の子どもほど、探求反射が高かった。

好奇心を引き出すには、空間の連続性が重要だと言うことがわかります。


庭が子どもにとって魅力ある空間になっていることも必要です。
少なくとも保育園や幼稚園の園庭は、子どもたちが思い切り駈けまわれるだけの広さが欲しい。
砂場があって、土遊びの出来る築山があって、緑に囲まれていて木登りができる様な環境が望ましい。


家の場合はそこまでのスペースを持つことは出来ませんが、子どもが小さいうちは高層マンションで暮らすにしても、三階ぐらいのところでとどめておいた方がいいでしょう。
それ以上の階だと、外に出るにはエレベーターに載らなきゃいけないなど制約があって、家にいる時間がどうしても長くなってしまうからです。

子どもが「外で遊びたい」と思ったら、気安く出入りできる家がいいと思います。